Aeoliscus strigatus (Günther, 1861)
横向きで泳げるの?逆立ち姿勢の秘密
体長5 – 7cm。太平洋西部からインド洋にかけてのサンゴ礁などに生息しており、日本では相模湾以南で見ることができます。頭を下に向けた独特の姿勢で泳ぐことで知られる魚です。
体は細長く腹部は特に偏平しており、吻は管状で、歯はありません。体色は黄褐色で、口先から後方に向かって、暗褐色の縦帯が1本走っています。体には鱗はなく、代わりに硬くて透明な甲板というもので覆われていて、垂直姿勢のまま後端部にある小さく透明なヒレを動かして移動します。
なぜこのような独特の姿と泳ぎ方をするのでしょうか。実はヘコアユが棲む環境は海草が生い茂る藻場で、海草の中に紛れて外敵に見つからないようにしていると考えられています。しかし危険が目前に迫った時は体を水平にして高速で泳ぎます。
餌は動物性プランクトンで、細長いストローのような口吻で吸い込むように食べます。また普段は群れで行動し、その数は数百匹にもなります。産卵も独特で卵の粒が数珠状に連なった細長い状態で産み落とします。

参考文献
東京ズーネット | ニュース | ヘコアユのユニークな体のひみつ | (2024年5月10日) 2025年3月2日閲覧
いおワールドかごしま水族館 | 水族図鑑 | ヘコアユ 2025年3月2日閲覧
アトア | 日本の水族館で初めて⁉ ヘコアユが産卵する様子の撮影に成功しました! | (2024年6月30日) 2025年3月2日閲覧
「海の底で社交ダンス-ヘコアユ-」アムスルだよりNo.80 (2006年7月10日), 阿嘉島臨海研究所 2025年3月2日閲覧