コガネオオトカゲ Quince monitor


1997年に新種登録されたトカゲ

全長120cm。インドネシア(スーラ諸島)の固有種です。

熱帯雨林に生息します。マングローブオオトカゲ亜属は樹上棲の種が多いですが、本種は地表棲です。食性は動物食で昆虫類、節足動物、爬虫類、小型鳥類、小型哺乳類等を食べます。赤ちゃんの頃は色が暗く、年齢とともに徐々に明るい黄色になります。色が美しく、性格が大人しいことからペットとしても流通しています。

英名のQuinceは西洋カリンのマルメロを意味し、マルメロに色合いが似ていることから名付けられたと考えられます。インドネシア広域に発生した野火により、近年発見され、1997年に新種記載されました。

東南アジアのオオトカゲは現在44種が記載されており、多様性の世界的中心にあります。しかし、ペットや皮革製品として取引の対象となっており、ワシントン条約で保護の対象にもなってるにも関わらず、捕獲量は適切に監視されていないようです。オオトカゲは高い木に登り獲物を探す様子から監視者を意味する「モニター(monitor)」と呼ばれており、世界中に「モニターマニア」がいます。コガネオオトカゲの別名は「イエローヘッドモニター」です。

長い尾を持つコガネオオトカゲ

参考文献

All About | コガネオオトカゲ| 星野 一三雄 (2006年7月27日) 2024年9月1日閲覧

Modern dragons in danger: The relentless exploitation of Asian giant lizards revealed. Helmholtz Association of German Research Centres. (2013, June 3). PHYS ORG 2024年9月1日閲覧

Vitt, Laurie. “monitor”. Encyclopedia Britannica, 30 Jul. 2024. 2024年9月1日閲覧


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