恐竜時代を彷彿とさせる独特の背びれ
野生種はインドネシア、フィリピンの森林の小川周辺に生息しています。体長約80 – 100cm。
外敵が現れると、水の上を走って逃げます。後ろ足の指のあいだに水かきがついており、泳ぎが得意で水と陸を行き来します。
和名は「帆掛け」に由来しますが、その名の通り、クレストと呼ばれる背中のヒレが発達しています。クレストは熱の吸収と冷却の役割があります。過ぎる場合はクレストを風にさらすことでラジエーターのように身体を冷やします。逆に寒い時はクレストでできるだけ多くの日光を受け身体を温めます。またメスよりもオスの方がクレストが発達することから、ディスプレイの役目もあるのかもしれません。恐竜スピノサウルスを連想させるその姿は魅力に満ちています。
参考文献
Sailfin Lizard. Real Monstrosities. (2013, May 1) 2024年7月15日閲覧
エコチル | 【福岡市動物園だより】敵におそわれたときは、水の上をにげることも「フィリピンホカケトカゲ」 | (2023年5月8日) 2024年7月15日閲覧
The Philippine Sailfin Lizard. Critter Science. (2021, December 15) 2024年7月15日閲覧