Mugil cephalus (Linnaeus, 1758)
高度成長期にボラは臭くなった?
体長50cm。世界中の温帯、熱帯域の沿岸部に分布します。日本でもありふれた魚で、浅場の海水域や河口などの汽水域や水路、堀などにも生息します。
特に都会で獲れるボラは臭い魚として知られており、釣りにおいてはいわゆる外道と言われることもあります。臭いの原因は水底に積もった藻類をヘドロごと食べてしまうからです。生息する水域が綺麗であれば大変美味しく、外海で獲れた寒ボラは刺身でも食されます。
他にもボラの卵巣はカラスミの材料に使われています。カラスミとはボラ・サワラ・サバなどの卵巣を塩漬けしたものを乾燥させた高級食材であり、ボラのカラスミは本カラスミと呼ばれ長崎県産が有名です。
また出世魚としても有名で、生まれたばかりのハクから、オボコ(10cm位まで)→スバシリ(15 cm位まで)→イナ(30 cm位まで)→ボラ(50 cm位まで)→トド(およそ50 cm以上)と呼よばれます。江戸時代には高級魚だったボラです。都市沿岸部の水質が改善されて臭みのない高級魚として再び親しまれる日が来るのでしょうか。

参考文献
フィシュル! | 断言】ボラはおいしく食べられる!プロ直伝・ボラの美味しい食べ方・レシピ9つ | (2023年8月10日) 2025年3月9日閲覧
TSURIHACK | ボラってどんな魚?じつはとっても美味なのに“臭い”と言われてしまうワケ | (2024年5月8日) 2025年3月9日閲覧
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑 | ボラ 2025年3月9日閲覧
クラシル | 「からすみ」とは?特徴やおいしい食べ方を詳しく解説! | (2024年1月26日) 2025年3月9日閲覧