Paraluteres prionurus (Bleeker, 1851)
有毒種に似せた擬態の妙
体長8cm。インド・西太平洋の熱帯域に生息するカワハギの仲間です。英名の意味「偽のフグ」が示すとおり、外見はフグに似ています。ノコギリハギは特にシマキンチャクフグにそっくりで、毒を持つ同種のように見せかけて、捕食されるのを免れていると考えられます。このように無毒な生物が有毒な生物に外見を似せて捕食を免れる擬態を「ベイツ型擬態」といいます。ベイツ型擬態は蝶類に多く、ジャコウアゲハ(有毒)とアゲハモドキ(無毒)の関係もそうです。こちらはモドキと呼ばれるほうが逆に似せられています。
さて、ノコギリハギとシマキンチャクフグの違いは背鰭と臀鰭にあります。ノコギリハギは体の輪郭に沿って幅が長い鰭ですが、シマキンチャクフグは幅は短い鰭が特徴です。ノコギリハギは擬態していることが後ろめたいのか、大人しく目立たない性格だそうです。

参考文献
WEB魚図鑑 | ノコギリハギ 2025年2月16日閲覧
東京ズーネット | ニュース | ノコギリハギの生き方 2025年2月16日閲覧
酒井商店 | ふぐマガ | ふぐのふりして身を守る? ノコギリハギの不思議な生態 | (2023年7月24日) 2025年2月16日閲覧
朝日新聞デジタル | ひろしま案内人 | 自然生き抜く 擬態の妙 | 古本 哲史 (2022年6月5日) 2025年2月16日閲覧