Pleuronectes platessa (Linnaeus, 1758)
左ヒラメ右カレイは日本だけの通説?
体長40cm、最大で1mにもなるカレイの仲間です。別名ヨーロッパツノガレイの名が示すように、ヨーロッパ周辺の北海に分布します。底生であり、日中は砂に埋もれて過ごします。稚魚は砂中のゴカイや小型甲殻類を食べて成長し、次第に水深100mほどの深場へ移動します。
ヨーロッパの漁業にとって最も重要なヒラメであり、食用として生鮮と冷凍いずれでも流通しており、蒸し、茹で、揚げ、あらゆる調理法で利用されます。英国ではフィッシュアンドチップスの材料としても親しまれています。
さて左ヒラメ、右カレイと言われるように胸ビレを下にした時に頭が左向きがヒラメ、右向きがカレイと教わった人もいるでしょう。本種は右向きだからカレイと言えます。しかしこの通説が当てはまるのは日本近海に棲む魚に限ってのことで、全世界的に見れば、左向きのカレイもいますので頭の方向だけで種を分けることはありません。カレイ目の魚は生まれた時は左右対称で成長とともに徐々に片側に寄っていきます。稀にですが、こういった本来の向きとは逆で成長する個体がいてそれらは「側面逆位個体」と呼ばれ、発見されるとニュースになることもあります。

参考文献
“Pleuronectes platessa Linnaeus, 1758 European plaice” FishBase. 2025年3月2日閲覧
東京ズーネット | ニュース | 水族園の隠れ名人、プレイス | (2015年3月20日) 2025年3月2日閲覧
マルハニチロ株式会社 | おさかなギャラリー | プレイス 2025年3月2日閲覧
海響館 | 海響館の生き物紹介 | 「ヒラメ」と「カレイ」ってどう違う!? 2025年3月2日閲覧
サカナト | 記事 | ヒラメ・カレイの見分け方ポイントは「口」 実は<左ヒラメ・右カレイ>とは限らない? | (2025年1月20日) 2025年3月2日閲覧
福井県海浜自然センター | コラム | 休館中の珍しい来訪者(右向きヒラメ) | (2022年2月18日) 2025年3月2日閲覧