Plectorhinchus cinctus (Temminck & Schlegel, 1843)
コショウダイの寄生虫
最大体長60cm。インド太平洋に分布しており、日本では青森県から九州南部、屋久島に至る沿岸域に生息します。タイに似た体型ですがイサキ科の仲間です。灰色の体色に3本の暗色帯が斜めに入ります。背鰭近くに胡椒のような斑点があることが名前の由来です。中部地方の方言名でコロダイとも呼ばれますが、コロダイは近縁種Diagramma pictum pictumの標準和名でもあります。また、コショウダイの仲間は大きくて肉質の唇を持つことからSweetlipsと呼ばれており、本種は三日月のような模様を持つことからCrescent sweetlipsの英名が付けられています。
コショウダイは年間を通して味はあまり変わらない魚です。ただし寄生虫を持っている個体が多く、寄生虫の多くはディディモゾイドという寄生虫で人体には無害ですが、調理する時は取り除く方が良いでしょう。

参考文献
ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑 | コショウダイ 2025年4月27日閲覧
TSURIHACK | 魚図鑑 | コショウダイを食べる際は寄生虫に注意!?テレビで話題になった魚の生態と釣り方を解説 | (2023年5月15日) 2025年4月27日閲覧