ヒブダイ Blue-barred parrotfish


砂をつくるブダイの秘密

体長約65cm。西太平洋を中心に、インド洋、東太平洋まで広く分布します。日本では紀伊半島以南のサンゴ礁域に分布しており、沖縄では「アーガイ」と呼ばれ食されており、ブダイ(イブラチャー)の中でも特に美味だと言われています。

雌雄同体であり、メスとして生まれ、大きくなるとオスに性転換します。オスは青緑色の鱗の周辺がピンク、メスや幼魚は黄色の体に水色の横帯があり、体色が美しくので水族館でもよく飼育される魚です。

ブダイの英名であるParrotfishとはオウムの魚の意味で、歯の形状がオウムの嘴に似ていることが由来です。ブタイの歯は小さな歯がハニカム状に並び、板状に形成された「歯板(しばん)」となっており、その丈夫な歯で藻類を岩ごとかじりとっているのです。また喉の奥には「咽頭歯(いんとうし)」と呼ばれる第二の歯があり、岩を細かくすりつぶし、藻類を消化しやすくしています。そして排泄時に岩は砂となり排出されるのです。

オレンジとターコイズの鮮やかな体色のヒブダイ

参考文献

Scarus ghobban” Fishbase 2024年10月20日閲覧

美ら海水族館 | 美ら海生き物図鑑 | ヒブダイ 2024年10月20日閲覧

美ら海水族館 | 美ら海だより | 【すご技生物⑪ 岩をも削るくちばしと 砂を作り出す第2の歯】| (2022年10月3日) 2024年10月20日閲覧

旬菜処びいどろ日記 | 今日の料理90-アーガイの刺身- | (2009年2月24日) 2024年10月20日閲覧

ぼうずコンコンニャクの市場魚貝類図鑑 | ヒブダイ 2024年10月20日閲覧

McGrouther, Mark (2021, January 25) “Bluebarred Parrotfish, Scarus ghobban Forsskål, 1775″ Australian Museum 2024年10月20日閲覧


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