Toxotes jaculatrix (Pallas, 1767)
2m先も射ち当てる川の射撃主
全長約25cm。背中側に大小の黒いまだら模様があり、背鰭にも黒い斑点があります。スリランカ、インドからニューギニア、オーストラリア北部にかけてのアジア・オセアニアに分布します。淡水域から汽水域(淡水と海水が混じり合う中間領域)、特にマングローブ林が生い茂る海岸にに生息します。
英名の「archerfish」とは水の噴射がアーチのような放物線を描くことから名付けられました。属名の「Toxotes」はギリシャ語で「射手」を意味し、種小名の「jaculatrix」はラテン語で女性の槍投げ選手を意味します。
その名のとおり、口から水を噴射して獲物を撃ち落とす独特の習性があります。獲物の真下で水面から口先だけを出して狙いを定め、水面から2mもの高さまで水を噴射させ、正確に獲物を撃ち落とすことができます。そして獲物が落ちてくる場所まで瞬時に移動し捕食するのです。水の噴射は筋肉に頼るのではなく、口内の上面に刻まれた溝に沿って舌を当てる動作を素早く行うことでジェット噴射させることができます。また獲物を瞬時に見分けるテッポウウオは優れた視覚と知能を持っていると考えられ、ある研究によれば人間の顔も覚える事ができることがわかりました。
参考文献
ナゾロジー | 水中から2m先の獲物を撃ち落とす!テッポウウオの「射撃のしくみ」を解説 | (2022年6月21日) 2024年7月13日閲覧
“Banded Archer Fish” San Diego Zoo Wildlife Alliance. 2024年12月30日閲覧
ヘレン・スケールズ「魚の自然誌」pp.209 – 210
“Banded Archerfish” Dallas World Aquarium. 2024年12月30日閲覧