Chaetodipterus faber (Broussonet, 1782)
大中小とサイズの異なるスペードフィッシュ
体長は最大で90cmまで成長します。マサチューセッツ州(米国)の南からバミューダ沖やカリブ海全域、ブラジル南東部までの西大西洋に分布します。ちなみに東太平洋沿岸部に分布するスペードフィッシュ(Chaetodipterus zonatus)とは別種となります。体型がトランプのスペードに似ていることが名前の由来です。銀色で、体の両側に4〜6本の黒い横帯がありますが、これらの帯は、成長に従い色あせたり、不明瞭になったりすることがあります。幼体は浅瀬に生息し、濃い茶色から黒い体色を持ち、時折斜め泳ぐことで水中を漂う枯葉に擬態していると思われます。成魚になると群れをなし、最大500匹の群れで泳ぎます。
体に蓄積された毒素によりシグアテラ中毒を引き起こす可能性があるので食用として商業的価値は少ないのですが、その大きさと粘り強さからスポーツフィッシングの対象として高く評価されています。また、水族館でも展示されることが多い種でもあります。米国東海岸にあるノースカロライナ水族館は何百匹ものスペードフィッシュを繁殖、飼育しており、水族館のシンボルマークにもなっています。
スペードフィッシュには東太平洋に生息する種と、西アフリカに生息する種もいます。太平洋種は最大体長60cm、最小は西アフリカ種で最大体長30cmです。
参考文献
“Chaetodipterus faber (Broussonet, 1782) Atlantic spadefish” FishBase. 2025年2月8日閲覧
“Atlantic Spadefish” Discover Fishes, Florida Museum. 2025年2月8日閲覧
“Spadefish” (2023, February 10), Animal of the Month, North Corolina Aquarium. 2025年2月8日閲覧
“Chaetodipterus zonatus (Girard, 1858) Pacific spadefish” FishBase. 2025年2月8日閲覧
“Chaetodipterus lippei Steindachner, 1895 West African spadefish” FishBase. 2025年2月8日閲覧