Aetobatus ocellatus (Kuhl, 1823)
分布域により3種に分かれたマダラトビエイ
体盤幅1.5m。暗色の背面には星のような白い斑点が散らばっており、腹面は白色です。平たい口吻はアヒルの嘴にも似ており、長い尾には毒を持つ棘があります。
大西洋、太平洋、インド洋の熱帯域に広く分布する種とされていましたが、2010年の形態や分子系統解析により、分布域により種レベルで異なることがわかりました。タイプ標本である大西洋種は従来通り学名をAetobatus narinariとして、インド洋及び西太平洋種はAetobatus ocellatus、東太平洋種はAetobatus laticepsの学名が与えられました。
系統発生的にはインド洋西太平洋に生息していたA.ocellatusがアフリカ南端を渡り大西洋に入ってA.narinariとなり、最後にパナマ海峡を通り東太平洋に移った種がA.laticepsになりました。
参考文献
Bray, D.J. 2024, Aetobatus ocellatus in Fishes of Australia. 2025年4月13日閲覧
“Aetobatus ocellatus (Kuhl, 1823) Ocellated eagle ray” Fishbase. 2025年4月13日閲覧