Emydura subglobosa (Krefft, 1876)
カメはなぜ日光浴が好きなのか?
ニューギニア島南部、オーストラリア北部の流れの緩やかな河川や湖沼に生息します。甲長は雌が20 – 25cm、雄が15 – 20cmと雌の方が大きくなりますが、尻尾は雄の方が長くなります。
幼体は腹甲周囲などがオレンジがかったピンク色ですが,成長とともに色あせていきます。また、頭部にはクリーム色の縦条があり、はっきりとした顔立ちです。 肉食傾向の強い雑食性で魚・カエル・甲殻類の他に水草などを食べます。日光浴や巣を作る以外にはめったに池を離れず、日光浴と水中の行き来を約1時間ごとに繰り返します。
日光浴は「甲羅干し」とも呼ばれ、水棲のカメにとって欠かせません。変温動物で体温調整ができないので、体を温める役目があります。カメの甲羅には毛細血管が張り巡らされていて、血液を循環させながら効率よく温めているのです。また、大切な栄養素ビタミンDを吸収できない爬虫類は、体に取り込んだ原料物質を太陽光でビタミンDに変化させていることもわかっています。

参考文献
All About | 趣味 | ニシキマゲクビガメの基本情報と飼育方法……鮮やかな水生ガメ! | 星野 一三雄 (2023年12月17日) 2024年12月12日閲覧
京都市動物園 | どうぶつ図鑑 | ニシキマゲクビガメ 2024年12月12日閲覧
“Emydura subglobosaRed-bellied Short-necked Turtle” Animal Diversity Web 2024年12月12日閲覧
朝日新聞 | ののちゃんのDO科学 | カメはなぜ甲羅干しするの? | (2007年10月24日) 2025年6月1日閲覧