優美な尾びれが魅力の金魚

中国原産の品種で、体長は最大で約15cmほどに育ちます。和金の突然変異で出現した尾ビレの長い個体を淘汰し固定化していって作出されました。日本には江戸時代の安永 – 天明年間(1772 – 1789)に、琉球経由で薩摩に輸入されたのが初めてです。品種名に琉球の「琉」の字が使われているのはそのためです。

琉金の特徴は丸味のある腹部を持つずんぐりとした体型と優美な長い尾びれです。尾びれは形状によって呼び名があり、上から見ると三又に分かれる「三尾(みつお)」、尾びれの真ん中に根元まで切れ込みがあり両サイドに二股に分かれる「四尾(よつお)」、三尾と四尾が合わさったような形の「桜尾(さくらお)」、フナと同じ形状の「鮒尾(ふなお)」、鮒尾よりも長く伸びた「吹流尾(ふきながしお)」などが代表的です。

産地としては東京都の江戸川は優良な琉金が作られることで有名です。江戸川産の琉金は「江戸川琉金」と呼ばれブランド化しています。琉金の品種としては三色の模様を持つキャリコ琉金が代表的です。初代秋山吉五郎によって作出され、キャリコと命名されました。ちなみにキャリコ(calico )とは「まだら」の意味で三毛猫も英名はCalico catとなります。

尾鰭が長く発達する琉金

参考文献

東京アクアガーデン | コラム | 金魚 琉金 | (2023年1月27日) 2024年6月29日閲覧

しのざき文化プラザ | 夏の風物詩。 その艶やかな江戸川伝統の金魚を 2024年6月29日閲覧

江戸川区 | 2023年(令和5年)3月2日 金魚のふるさと えどがわで「初競り」開催 | (2023年3月2日) 2024年6月29日閲覧


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