Serranocirrhitus latus (Watanabe, 1949)
和名は昔の分類の名残
体長8cm。西太平洋の熱帯域に分布するハナダイ科の魚です。タイプ標本(ホロタイプ)は沖縄県糸満市で採取され、1949年に記載されました。当初はゴンベ科に分類されていたのでゴンベの名がつきます。鮮やかな桃のような体色で背部はピンク色で腹側は黄色味を帯び、頭部に入る黄色の斑に特徴があります。
やや深いサンゴ礁域の岩陰に生息していて、群れはつくらず単独、または少数で暮らしており、臆病な性格で外敵が近づくと岩穴にすぐに隠れてしまいます。岩に沿うように腹側を向けて泳ぐ習性があるので岩壁のオーバーハングでは逆さまになっていることもあります。

参考文献
WEB魚図鑑 | ハナゴンベ 2025年4月13日閲覧
Dsあらいぐま | ハナゴンベ | (2022年8月4日) 2025年4月13日閲覧
“Swallowtail Basslet, Serranocirrhitus latus Watanabe 1949″ Fishes of Australia. 2025年4月13日閲覧
Michael, Scott (2002, July 15) “Aquarium Fish: Fathead Anthias (Serranocirrhitus latus) Watanabe, 1949” reefs.com. 2025年4月13日閲覧