長い足から繰り出すキックで獲物を仕留めます
全長100 – 150cm、翼開張オス126 – 135cm、メス120 – 132cm、体重2 – 4kg。サハラ砂漠以南のアフリカ大陸に分布します。和名は食性にヘビ類が含まれることに由来しています。英名secretaryは「書記」を意味し、冠羽が羽根ペンの軸のように見えることからが由来となっています。姿は美しいですが、タカ目の猛禽類ですので肉食です。
主にサバンナや草原に生息し、ペアもしくは5羽までの家族群で主に生活します。ヘビの他に昆虫やクモなどの節足動物、小型哺乳類を食べます。ヘビや小型哺乳類は足で勢いよく踏みつけ気絶させてから捕食します。体重の約5倍もの威力がある脚力は猛毒のコブラでさえ歯が立ちません。徒歩で獲物を仕留めるのはヘビクイワシとタカ科のカラカラという鳥のみです。ヘビクイワシは優れた歩行能力だけでなく、実は飛ぶのも得意です。長い足を尾羽方向に伸ばし空高く帆翔(はんしょう)する姿はひときわ存在感があります。
昼間はひたすら獲物を探し、歩き回りますが、夜になるとアカシアの木の上に作った巣に戻り眠ります。ヘビクイワシは夫婦の絆が深い鳥としても知られており、つがいになると生涯離れることは無く、共にひなを育て、ひなが巣立った後も一緒に生活を続けます。
参考文献
掛川花鳥園公式ブログ | セクレタリーバード (ヘビクイワシ) | (2009年2月15日) 2024年6月30日閲覧
東京経済ONLINE | 毒ヘビ一撃!美脚ヘビクイワシの強烈キック | (2016年3月1日) 2024年6月30日閲覧