キリンは何種類?
体長は雄で約5m、雌は約4mにもなる陸上生物で最も背の高い動物です。
種は1種のみですが、生息分布や模様の違いにより、4つから9つの亜種に分けられています。アミメキリンもその亜種の一つで、エチオピア南部からケニア北東部にかけて生息し、白地に赤褐色の亀の甲羅のような模様が特徴です。
日本の動物園ではよく見られるキリンですが、野生での生息数は約11,000頭と、他の亜種に比べて少なく、危機的な状況にあります。
多摩動物公園はキリンの繁殖に取り組んでおり、日本動物園水族館協会の生物多様性委員会で日本国内のキリンの血統管理を任されています。2022年6月末までに196頭のキリンの繁殖に成功し、そのうち111頭を他の動物園に搬出しています。最初はアフリカの2頭の野生個体から始まったキリンの繁殖ですが、今では海外からの新しい血統も取り入れながら計画的に繁殖が行われています。
参考文献
高知新聞 PLUS DIGITAL | キリン繁殖、全国で連携 アフリカの血統を守り継ぐ―そして某年某日(18) | (2022年6月28日) 2024年9月23日閲覧
東京ズーネット | ニュース | これからのキリンの繁殖 | (2024年2月2日) 2024年9月23日閲覧
Nature Japan | News | キリンは4種に分類される? | Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 12 DOI: 10.1038/ndigest.2016.161214 2024年9月23日閲覧