家畜が野生化して大問題

体長1 – 1.5m、肩高0.4 – 1m。家畜として世界中で飼育されています。肉やミルクは食糧として毛は衣類等に利用されており、全世界に品種数は500以上あります。

家畜種のヤギの約90%は西アジアに生息するパサン(野山羊)の系統にあると分かっています。約1万年前から家畜化されていたようです。しかし、現在脱走した家畜のヤギが繁殖し野生化して、現地の生態系への影響、環境破壊が懸念されています。野生化種が最も多いのはニュージーランドです。ニュージーランドは元々哺乳類が存在しない地です。肉食類等の天敵も存在せず、ヤギにとっては過ごしやすい環境にあります。日本では西表島や小笠原諸島などで野生化種が繁殖し問題となっています。

ヒツジと並ぶ代表的な家畜であるヤギ
ヤギは高いところを好む

参考文献

沖縄タイムス | アーカイブ記事 | 家畜が脱走? 野生化したヤギ100匹超 食害で崖崩れも 世界自然遺産の沖縄・西表島 生態系を崩す恐れ| (2022年7月26日) 2024年6月16日閲覧

「古代家畜ヤギの DNA 系統を解析 8 千年前頃に肥沃な三日月地帯から家畜ヤギが拡散した証拠を示す」 |門脇誠二、大西敬子、西秋良宏、新井才二、Farhad Guliyev、名古屋大学、東京大学、アゼルバイジャン共和国科学アカデミー 共同研究 | (2016年5月30日) 2024年6月16日閲覧

日本経済新聞 | 家畜ヤギ普及の経路解明 西アジアからコーカサスへ | (2016年7月21日) 2024年6月16日閲覧


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