ハゲタカ、ハゲワシ、コンドルの違い

全長1.2m、翼開長3.2m、体重7.7 – 15kg。南アメリカ西部のアンデス山脈と隣接する太平洋沿岸で見られます。メスよりも、オスの方が大型になります。またオスの頭部にはトサカ状の突起が発達します。北アメリカにもコンドルの仲間は生息しますが、アンデス山脈に生息する種「アンデスコンドル」を一般名として「コンドル」と呼ぶことが多いです。

首の付け根は襟巻状に、特徴的な白い羽毛が生えています。逆に頭と首にはほとんど毛が生えていません。これは大型動物の死体に頭を突っ込んで餌を取る際に、汚れが付きにくくなり、食事の度に毛づくろいの必要がなくなり衛生が保たれるのが理由です。また首と顔の部分は感情の起伏に応じて血流が変化し、赤くなります。特にオスは求愛の時に首を紅潮させ、メスにアピールします。

よく混同されるハゲタカ、ハゲワシ、コンドルの違いについてです。まずハゲタカ(Vulture)と名前のつく鳥は存在せず、ハゲワシ、コンドルの総称です。ハゲワシは旧世界(アジア、ヨーロッパ、アフリカ)に生息するタカ科の猛禽類で、コンドルは新世界(南北アメリカ)に生息するコンドル科の猛禽類です。見た目も似ていますが、どちらも腐肉食であることが共通です。

横向きのコンドル

参考文献

静岡市立日本平動物園 | 動物紹介 | コンドル 2024年8月18日閲覧

東武動物公園 | 動物図鑑 | アンデスコンドル 2024年8月18日閲覧

ITmedia NEWS | ハゲワシという鳥の存在意義 | 山形 豪 | (2011年10月21日) 2024年8月18日閲覧


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