マーモットと勘違い?日本だけの名前です

体長20 – 40cm。南米に生息するテンジクネズミ科の野生種が古代インディオのもとで家畜化されたのが本種です。尾は無く、丸くてずんぐりとした体が特徴です。品種改良により、体色と毛並みの種類が様々です。

1530年代のインカ帝国では、すでに食肉用として家畜化されていたことが分かっています。1780年代に実験動物として使用され始め、日本ではそのイメージが強く残っていますが、現在では実験用に使用されることはありません。ペットとしての歴史はもう少し古く、16世紀にヨーロッパで広まったと考えられています。モルモットの名前は日本だけで呼ばれている名前で、語源は北米産リス科の動物マーモットにあります。マーモットのオランダ語が「マルモット ( marmot )」で、オランダ商人が本種を長崎に持ち込んだ際にマーモットと勘違いして呼んでいたのが、日本でそのまま呼称として残ったようです。

模様に個体差があるモルモット

参考文献

「モルモット」著:霍野晋吉 日本獣医師会HP 2024年6月16日閲覧

ナショナルジオグラフィック | ニュース | モルモット、16世紀欧州でペット化 | (2012年2月7日) 2024年6月16日閲覧


PAGE TOP